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60代からの平屋の間取り|夫婦2人のこれからに「ちょうどいい家」を3つのプランから考える

60代から平屋を建てるなら、どんな間取りが暮らしやすい?夫婦2人向けのコンパクトな平屋から、ガレージ付き、和室や家族が泊まれる部屋を備えたプランまで、3つの間取りをもとに老後を見据えた家づくりを詳しく解説します。

目次

  1. 60代から平屋を考えるなら、最初に「何部屋必要か」を見直してみよう
  2. 【間取り①】夫婦2人ならここまでシンプルにできる。ガレージのあるコンパクトな平屋
    1. 16帖のLDKを暮らしの中心にする
    2. 寝室は6帖。大きくしすぎないという考え方
  3. ガレージを「車を置くだけの場所」にしない
  4. SICがあることで玄関をすっきり保ちやすい
  5. ウッドデッキは60代からの暮らしを豊かにしてくれる
  6. 【間取り②】子どもや孫が泊まりに来るなら?洋室2部屋+畳スペースの平屋
    1. 子どもが独立しても「帰ってこられる家」にする
    2. 5.2帖の畳スペースは「余白」として考える
  7. 【間取り③】夫婦2人+趣味+来客をバランスよく考えた平屋
    1. 6帖の寝室+5帖の畳スペースという考え方
  8. 3つの間取りから分かる「60代からの平屋選び」
  9. 60代からの間取りは「10年後・20年後」を想像して決める
  10. 水回りをまとめると毎日の移動を減らしやすい
  11. 60代だからこそ収納は「量」より「場所」を考える
  12. 「老後のための家」ではなく「これからを楽しむ家」にしよう
  13. 60代の平屋選びで確認したい7つのポイント
  14. まとめ|60代からの平屋は「何を残して、何を減らすか」で考える


はじめに|60代の家づくりは「広い家」から「ちょうどいい感じの平屋」へ

60代を迎え、これからの暮らしについて考え始めたとき、「今の家は本当にこの先も暮らしやすいだろうか」と感じる方もいるのではないでしょうか。
子どもが独立し、以前は必要だった子ども部屋をほとんど使わなくなった。
2階には寝室や収納があるけれど、階段を上る機会が少なくなった。
庭や家の掃除にも、以前より時間がかかるようになった。
こうした変化をきっかけに、60代から「平屋」という選択肢を考える方もいます。
平屋の魅力は、単に階段がないことだけではありません。
寝る、食べる、入浴する、洗濯する、出かける。
毎日の生活をワンフロアに集約できるため、年齢を重ねても生活動線をシンプルに保ちやすいことが大きな特徴です。
ただし、60代からの平屋づくりでは、単純に家を小さくすればいいわけではありません。
むしろ重要なのは、「これから何を大切にして暮らしたいのか」を間取りに反映することです。
今回は、タイプの異なる3つの平屋プランを例にしながら、60代前後から考えたい「これからの家」の間取りについて詳しく考えてみましょう。

60代から平屋を考えるなら、最初に「何部屋必要か」を見直してみよう

若い頃に家を建てる場合、間取りは家族の人数を基準に考えることが一般的です。
夫婦と子ども2人なら3LDKや4LDK。
子どもそれぞれに個室を用意して、夫婦の寝室をつくる。
ところが、60代になると状況が変わります。
子どもが独立して夫婦2人で暮らしているのであれば、本当に3LDKや4LDKが必要でしょうか。
使わない部屋が増えれば、その分だけ掃除する場所も増えます。冷暖房する空間も広くなり、将来的なメンテナンスの対象も増えていきます。
だからこそ60代からの家づくりでは、
「何部屋つくれるか」ではなく「何部屋あれば十分なのか」
という発想が重要になります。
一方で、夫婦2人だから1LDKで十分とも限りません。
子どもや孫が遊びに来ることが多い家庭なら、宿泊できるスペースが欲しくなるでしょう。
夫婦それぞれに趣味があるなら、自分だけの部屋が必要になるかもしれません。
車やバイクが好きなら、居室を増やすよりガレージを充実させた方が、これからの暮らしが楽しくなる可能性もあります。
つまり、60代の間取りには「正解の部屋数」があるのではありません。
これからどう暮らしたいかによって、ちょうどいい間取りが変わるのです。
そこで今回の3つのプランを見てみましょう。

【間取り①】夫婦2人ならここまでシンプルにできる。ガレージのあるコンパクトな平屋

【19坪プラン、本体価格1,220万円(税込)】


最初の間取りは、今回ご提示いただいた3つの中でも特にシンプルなプランです。
主な構成は、
・LDK 16.0帖
・洋室(BR)6.0帖
・クローゼット
・収納(ST)
・パントリー(P)
・SIC
・ガレージ
・ウッドデッキ
・浴室、洗面、トイレ
となっています。
注目したいのは、居室を必要以上に増やしていないことです。

16帖のLDKを暮らしの中心にする

夫婦2人の暮らしであれば、大きな家を建てなくても、LDKをしっかり確保することで生活空間にゆとりを持たせられます。
このプランではLDKが16帖。
キッチン、ダイニング、リビングが一つにつながっているため、日中の多くの時間をここで過ごすことを想定しやすい間取りです。
60代以降は「部屋数」よりも、普段過ごす場所が快適かどうかを重視してもよいでしょう。
例えば、ほとんど使わない6帖の部屋を2つ追加するより、その面積をLDKや収納、趣味空間に使う。
こうした考え方も、これからの家づくりでは重要です。

寝室は6帖。大きくしすぎないという考え方

寝室は6帖です。ベッドを置いて休むことを中心に考えるのであれば、寝室を必要以上に大きくする必要はありません。
その代わり、日中過ごすLDKやウッドデッキなどに面積を使う。
これは「家全体を均等に広くする」のではなく、使う時間の長い場所に面積を配分する考え方です。
60代からの住まいでは、このメリハリが非常に重要になります。
最低限の空間の中で快適に生活できるようリビングからウッドデッキへ繋がる動線を生活の一部に取り入れる。
予算をかければ家を広くする事や高級感のあるおしゃれな空間を仕上げる事は出来る。
インフレや物価上昇が続く中で老後の資金を家だけではなく、その後の生活を豊かにするために工夫をすることは重要です。

ガレージを「車を置くだけの場所」にしない

このプランでもう一つ特徴的なのがガレージです。
60代からの住宅というと、バリアフリーや介護への備えばかりに目が向きがちですが、それだけでは少し寂しい家づくりになってしまいます。
これからの人生を楽しむための場所をつくる。
その一つがガレージです。
車はもちろん、
・バイク
・自転車
・キャンプ用品
・釣り道具
・ゴルフ用品
・DIY用品
などを置くスペースとしても利用できます。
休日に道具の手入れをしたり、趣味を楽しんだりする場所として考えれば、ガレージも立派な「もう一つの部屋」になります。
居室を増やす代わりに、趣味のためのガレージをつくる。
60代からの家だからこそ、こうした選択肢も考えてみたいところです。

SICがあることで玄関をすっきり保ちやすい

平屋IKIでは玄関横にSIC(シューズインクローク)が全ての間取りに配置されています。
玄関収納というと靴を入れる場所というイメージがありますが、実際にはさまざまなものが玄関周辺に集まります。
例えば、
・靴
・傘
・アウトドア用品
・工具
・防災用品
・宅配用の荷物
・外で使う掃除用品
などです。
これらを玄関近くにまとめて収納できれば、LDKに物を持ち込む必要が少なくなります。
家をコンパクトにする場合こそ、収納量だけでなく「収納する場所」まで考えることが大切です。

ウッドデッキは60代からの暮らしを豊かにしてくれる

3つのプランすべてに共通しているのが、LDK側に設けられたウッドデッキです。
ここは非常に重要なポイントです。
平屋は庭との距離が近いため、室内と屋外を一体的に使いやすい住宅です。
リビングからそのままウッドデッキへ出て、
朝にコーヒーを飲む。
植物を育てる。
夫婦で昼食を楽しむ。
孫が遊びに来た日は、外で一緒に過ごす。
こうした時間を日常に取り入れられます。
大きな家を建てなくても、室内+デッキ+庭を一つの生活空間として考えることで、実際の床面積以上の広がりを感じられるのが平屋の魅力です。

※画像はイメージです。一部AIによる加工を施してあります。

ウッドデッキだけでなく、お庭を活用することで、流行りのグランピングスペースを作って、孫たちにはキャンプのような体験をさせるなど、
発想を転換してみるのも楽しみの一つかもしれません。
ローンの返済や学費など、今まで頑張ってきた分老後は自分たちの時間を有効に使えるように、
本当に必要なものが何かを考えて家選びをしていきませんか。

【間取り②】子どもや孫が泊まりに来るなら?洋室2部屋+畳スペースの平屋

【24坪プラン、本体価格1,380万円(税込)】

2つ目は、今回の3プランの中でも部屋数に余裕のあるタイプです。
主な構成は、
・LDK 17.6帖
・洋室6.0帖×2
・畳5.2帖
・複数のクローゼット、収納
・パントリー
・SIC
・ウッドデッキ
・浴室、洗面、トイレ
となっています。
夫婦2人だけで暮らすことを考えれば、少し余裕のある間取りです。
しかし、「家族が集まる家」と考えると意味が変わります。

子どもが独立しても「帰ってこられる家」にする

60代になると、子どもが独立して別の場所で暮らしている家庭も多くなります。
普段は夫婦2人。
しかし、お盆や年末年始には子ども夫婦や孫が帰ってくる。
そんな家庭なら、完全な1LDKにしてしまうと宿泊場所に困ることがあります。
このプランなら6帖の洋室が2部屋あるため、一方を夫婦の寝室として使い、もう一方を多目的に使えます。
普段は、書斎、趣味部屋、収納、家事スペース。
家族が泊まりに来たときにはゲストルーム。
このように一つの部屋に複数の役割を持たせることで、使われない部屋を減らせます。

5.2帖の畳スペースは「余白」として考える

さらに、このプランには5.2帖の畳スペースがあります。
畳の部屋は、60代以降の住まいで意外に便利です。
例えば、
・昼寝をする
・洗濯物をたたむ
・孫の遊び場にする
・来客用の寝室にする
・趣味を楽しむ
など、用途を固定せずに使えます。
ベッドを置く洋室とは違い、家具を置かなければ自由な空間として使えるため、暮らしの変化にも対応しやすいのです。
「この部屋は○○専用」と決めすぎず、何にでも使える余白を残しておく。
これは長く暮らす家を考えるうえで大切な発想です。

【間取り③】夫婦2人+趣味+来客をバランスよく考えた平屋

【24坪プラン、本体価格1,380万円(税込)】

3つ目のプランは、
・LDK 17.6帖
・洋室6.0帖
・畳5.0帖
・ガレージ
・SIC
・複数の収納
・パントリー
・ウッドデッキ
・浴室、洗面、トイレ
という構成です。
1つ目と2つ目の中間ともいえるプランです。
夫婦2人の生活を基本としながら、
「趣味も楽しみたい」
「家族が来たときの場所も欲しい」
という希望を両立しやすい構成になっています。

6帖の寝室+5帖の畳スペースという考え方

寝室とは別に畳スペースがあることで、用途の選択肢が広がります。
普段は夫婦のくつろぎスペース。
家族が泊まりに来れば寝室。
将来的に生活スタイルが変わったときには別の用途へ。
このように、固定された個室を何部屋もつくるより、可変性のある部屋を一つ用意するという考え方もあります。

3つの間取りから分かる「60代からの平屋選び」

今回の3つの間取りを比較すると、それぞれが想定する暮らし方の違いが見えてきます。
プラン特徴こんな暮らしに①16帖LDK+6帖洋室+ガレージ夫婦2人+趣味を重視②17.6帖LDK+6帖洋室×2+5.2帖畳家族・孫の宿泊や部屋数を重視③17.6帖LDK+6帖洋室+5帖畳+ガレージ夫婦2人+趣味+来客をバランスよく
ここで重要なのは、「どれが一番優れているか」ではありません。
自分たちの暮らしにどれが近いのかを考えることです。

60代からの間取りは「10年後・20年後」を想像して決める

60代で家を建てるなら、現在の暮らしだけで間取りを決めないことも重要です。
例えば現在は車を運転していても、将来は車に乗らなくなる可能性があります。
その場合、ガレージを物置や趣味スペースとして利用できるようにしておけば、無駄になりにくくなります。
現在は夫婦とも元気でも、将来的には家の中の移動をできるだけ短くしたいと感じるかもしれません。
だからこそ、
寝室からトイレまで遠すぎないか。
浴室や洗面への移動はしやすいか。
玄関に大きな段差がないか。
室内のドアを開閉しやすいか。
といった点も、間取りを見る際には確認しておきたいポイントです。

水回りをまとめると毎日の移動を減らしやすい

今回の3プランを見ると、浴室・洗面などの水回りが近い位置にまとめられています。
これは毎日の生活を考えるうえで大きなポイントです。
洗濯する。
お風呂に入る。
洗面を使う。
こうした行動は毎日繰り返します。
家の端から端まで移動する間取りより、関連する設備をまとめることで移動距離を短くできます。
平屋のメリットである「ワンフロア」を活かすためには、単に階段をなくすだけではなく、横方向の移動まで短くすることが大切です。

60代だからこそ収納は「量」より「場所」を考える

老後を考えて家をコンパクトにするとき、収納を減らしすぎるのは注意が必要です。
一方で、大きな納戸を一か所だけ設ければいいとも限りません。
大切なのは、使う場所の近くに収納を設けることです。
玄関にはSIC。
キッチンにはパントリー。
寝室にはクローゼット。
LDK周辺には日用品を収納できるスペース。
このように収納を分散すると、「取りに行く」「戻しに行く」という移動を減らせます。
今回の3プランにも、ST、CL、P、SICなど複数の収納が配置されています。
これは、コンパクトな家をすっきり暮らすための重要なポイントです。

「老後のための家」ではなく「これからを楽しむ家」にしよう

60代からの家づくりというと、
「段差をなくしましょう」
「手すりを付けましょう」
「老後に備えましょう」
という話が中心になりがちです。
もちろん、安全性への配慮は重要です。
しかし、60代からの家づくりは、それだけではありません。
子育てが一段落して、自分たちの時間を楽しめるようになる年代でもあります。
だからこそ、
車が好きならガレージ。
ガーデニングが好きならウッドデッキ。
読書が好きなら静かな趣味スペース。
家族が集まるなら少し広めのLDKや畳スペース。
といったように、「これから何をしたいのか」から間取りを考えることも大切です。
家を小さくすることは、暮らしを小さくすることではありません。
必要のないものを減らし、本当に大切な場所に面積を使う。
それが60代から考える「ちょうどいい平屋」ではないでしょうか。

60代の平屋選びで確認したい7つのポイント

最後に、実際に間取りを見る際は次のポイントを確認してみましょう。

  1. 夫婦2人になったとき、本当に必要な部屋数か
  2. LDKは日中を快適に過ごせる広さになっているか
  3. 寝室からトイレや洗面への移動がしやすいか
  4. 玄関・キッチン・寝室など、使う場所の近くに収納があるか
  5. 子どもや孫が泊まりに来た場合の場所をどうするか
  6. 趣味を楽しむスペースが確保されているか
  7. 10年後、20年後にも使いやすい間取りか

すべてを満たす必要はありません。
むしろ重要なのは、自分たちにとって優先順位が高いものを決めることです。

まとめ|60代からの平屋は「何を残して、何を減らすか」で考える

60代からの平屋づくりでは、大きさや部屋数だけで間取りを判断するのではなく、これからの暮らし方を具体的に想像することが重要です。
今回紹介した3つのプランだけを見ても、
夫婦2人+ガレージで趣味を楽しむ暮らし。
洋室2部屋+畳スペースで、家族が集まれる暮らし。
コンパクトな居住空間にガレージと畳スペースを加え、趣味と来客の両方に対応する暮らし。
というように、同じ「平屋」でも考え方は大きく異なります。
これまで家族のために必要だった部屋を、そのまま次の家にも持っていく必要はありません。
逆に、「夫婦2人だから最低限でいい」とすべてを削ってしまう必要もありません。
大切なのは、
これから毎日使う場所はしっかり確保する。
使わなくなる可能性が高い場所はコンパクトにする。
そして、これからの人生を楽しむための場所を残す。
という考え方です。
平屋はすべてがワンフロアにあるからこそ、こうした「暮らしの優先順位」を間取りに反映しやすい住まいでもあります。
60代は、家づくりには遅い年代ではありません。
これまでの暮らしを経験してきたからこそ、「自分たちに本当に必要なもの」が分かる年代ともいえます。
家族構成、趣味、車の使い方、来客頻度、将来の生活。
それらを一つひとつ整理しながら、これからの夫婦2人にちょうどいい平屋を考えてみてはいかがでしょうか。

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