子どもが巣立ったり退職が見えてきたりするタイミングで、家の住み替えを検討する方も多いのではないでしょうか。
夫婦二人となったプレシニア世代がマイホーム計画を建てるなら、断然「平屋」がおすすめです。
平屋の間取りは、年をとっても長く快適に住み続けられ、かつ持ち家のため資産にもできるのが魅力的です。
そこで本記事では、シニア夫婦の二人暮らしに平屋がおすすめの理由や二階建ての間取りと比較した際のメリット・デメリットをご紹介します。
おすすめの間取りや平屋を建てる際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
プレシニア世代が家の住み替えを考えるなら、ご自身の老後生活を見据えたうえで検討しなければなりません。
ですが、何から考え始めればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、シニア夫婦二人で住み替えを検討するうえでの考え方をご紹介します。
ひとつずつ見ていきましょう。
持ち家は、資産にすることが可能です。
持ち家があると、ご自身が住めなくなったときに賃貸にしたり売りに出したりできるので、1つの収入源となります。
子どもたちが巣立ち、夫婦二人になったら賃貸に移ろうと考える方もいるのではないでしょうか。
高齢になってから賃貸契約を考えた場合、入居制限を強いられる可能性もあります。
2016年に国土交通省が出した資料によると、入居制限に関して以下のことがわかりました。
(参考:平成28年10月国土交通省住宅局 家賃債務保証の現状 p.2)
【賃貸の入居制限状況】
上記から、年齢が上がることで賃貸契約が難しくなるとわかります。
さらに、同資料では、大家の約60%が「高齢者の入居について拒否感がある」と考えているとのデータもあります。
このような結果を踏まえて、年齢が理由で賃貸契約の壁にぶつかるより、資産にできる持ち家を選ぶ方が将来的にもよいといえます。
夫婦二人のプレシニア世代の方がマイホームを検討しているのであれば、できるだけ早いうちにローンを組むことをおすすめします。
45歳で35年ローンを組む場合、完済する年齢は80歳です。
2022年度の「フラット35利用調査p.18」を見ると、注文住宅のローンを組む人の平均年齢は、46.2歳であることがわかりました。
さらに、月々にかかる返済の平均額は10万2,500円とのデータもあります。
退職後に収入源がなくなり年金を生活費に充てる場合、月々10万円以上の返済を80歳まで続けるのは現実的ではありません。
この結果からも、ご自身が健康で働いているうちに、住宅ローンの借り入れを含めて夫婦二人で暮らしやすいマイホーム計画を進めることをおすすめします。
生命保険文化センター「2022年(令和4)年度 生活保障に関する調査」(p.109,111)によると、夫婦2人で老後のシニア生活を送る上で必要と考えられている最低日常生活費は、月額平均23.2万円という調査結果が出ています。
さらに、ゆとりのあるシニアのセカンドライフを送るとなると、毎月14.8万円の追加資金が必要になるといわれます。(※)
(※参考:生命保険文化センター「2022年(令和4)年度 生活保障に関する調査」p.109,111)
ところが、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(p.111)によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の家計において、毎月の支出が収入を約5万円上回る(平均)という報告があります。毎月の赤字額は自身が保有する金融資産より補填することとなります。(※)
家を建てることだけが、目的ではありません。
住宅をローンで建てるにせよ、現金購入で建てるにせよ、望む夫婦二人のシニアライフを送るためには、老後の生活費を年金だけに頼るのではなく、金融資産を充てられるように、プラニングをした上で住宅を購入することが大事です。
住宅の建築に当たっては、過剰な仕様や設計を避け、建築費用が無駄に膨らまないようにしましょう。
(※参考:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」p.111)
注文住宅の場合、間取りをゼロベースから設計して建てる自由型と、プロがあらかじめ設計した間取りで建てる規格型があります。
自由型の場合は、間取りに自由度がある一方で、あれもこれもと付け加えていくうちに最終的な費用が当初よりかさんでしまうことも多々あります。
規格型住宅であれば、仕様も予め明確ですし、費用の見通しも立てられます。
規格型住宅の利点として、間取りはプロが考え抜いたものですから、使い勝手がよいことはもちろん、誰にでもフィットする設計を目指しているので、売却したり貸したりしやすいといえます。
ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)なら、補助金制度を利用できたり、住宅ローン控除や住宅ローン金利面でも優遇される可能性があります。
また、ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)の仕様にしておけば、断熱性に優れエアコンの効きがよく一年を通して過ごしやすいだけでなく、優れた省エネ・創エネ(太陽光発電など)の性能によって光熱費を抑え、家計を助けます。
マイホームに長く住み続ける場合、ご自身の老後生活も視野に入れたマイホーム計画を立てる必要があります。
シニア夫婦がマイホームを建てるなら、「平屋」がおすすめです。
なぜなら、平屋であれば、一階のみで日常生活が完結するため、シニアになり足腰が弱くなっても負担が少なく、階段から落ちるといったリスクが少ないためです。
また、万が一、シニア夫婦二人のどちらか片方に介護が必要となった場合、二階まで居住スペースを広げていると、介護する側もされる側にも、体力的に大きな負担になってしまいますが、平屋であれば体への負担も少なく、すぐそばで見守ることができるため安心です。
特に、寝室やリビングといった居住スペース・家事動線をコンパクトにまとめられる平屋は、体に負担をかけない生活を送ることができます。
シニア世代になっても、子どもの手を借りずに夫婦2人で快適な生活を送るのであれば、健康面を優先できる平屋がおすすめです。
高齢になっても快適な日常生活を送りたい場合、二階建ての造りでは以下のようなデメリットがあります。
最近の二階建ては、一階部分を広々としたリビングにして、二階部分を寝室や子ども部屋にする間取りが人気です。
ですが、子供とのコミュニケーションの機会が減ってしまったり、若いうちは問題なく過ごせていても、シニア世代になると階段の上り下りが負担になる可能性が大きいといえます。
また、子どもが巣立ったあとは家の掃除も夫婦2人でおこなうため、部屋数の多い二階建てにすると、掃除が行き届かなくなることもあります。
老後まで見通したうえで平屋を建てると多くのメリットを得られるので、ここでは5つをご紹介します。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
生活動線をまとめられるため、日常生活の負担を減らせます。
シニア夫婦2人だけの生活をする場合、コンパクトな平屋にすると、以下の水回り設備をまとめて配置し、ワンフロアで階段を上り下りするストレスもなく生活することができます。
水回り設備が近くにまとまっていると、家事の効率が大幅にアップするだけでなく生活もしやすくなります。
階段がない分、転落といったケガのリスクを抑えられるのもメリットです。
一般的に、60歳以上になると筋力や筋肉が低下するといわれています。
2021年度は、同一平面上での転倒・転落の事故で8,085人の高齢者が亡くなっています。(※)
※参考:消費者庁「65歳以上の不慮の事故による死因別死p.1」
年齢を重ねるごとに足腰が弱くなるため、フラットな足場であってもケガをしやすく、加えて、二階建てにすると階段を踏み外すリスクが上がります。
加齢による転倒・転落のリスクが0になるわけではありませんが、長く住み続けるためにはよりリスクの低い平屋にできると安心して生活できます。
建物の重心が低い平屋は、二階建てに比べ、揺れや突風の影響を受けにくいとされています。
また、正方形や長方形といったシンプルな造りであると揺れの力を分散できるため、倒壊リスクを抑えることにもつながります。
さらに、地震や洪水・火事などが起きた場合、平屋であればすぐに外に出られるメリットがあります。
群馬大学の研究では、水害時に避難する際、二階建ての家では家族の行動がバラバラになるというデータもあります。
突然の災害に見舞われても夫婦でスムーズに避難しやすいのは、平屋といえます。
以下の記事では「災害に対する平屋の強み」を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:平屋の災害に対する意外な強みとは?
生活動線をコンパクトにまとめられるため、夫婦同士で安否を確認しやすい点もメリットの1つです。
2021年度は、65歳以上のシニア世代のうち、6,458人もの方が入浴中に亡くなっています。(※)
※参考:消費者庁「65歳以上の不慮の事故による死因別死」
ワンフロアの平屋で、浴室とキッチンやリビングが近い間取りを選ぶことで、万が一の異変にも気付きやすくなり、シニア夫婦二人で安心して生活ができます。
坪単価だけを見ると二階建てのほうがお得に感じられますが、メンテナンスまで含めると平屋のほうが費用を抑えられます。
平屋のメンテナンス費用が安い理由は、以下のとおりです。
以下の記事では、これらの理由を詳しく解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
参考記事:平屋はメンテナンス費用が安い?トータルコストが安い理由を解説
シニア夫婦二人暮らしにおすすめできる坪数は、19坪ほどです。
19坪であれば、以下の間取りを実現できます。
19坪の間取りは、各部屋へつながる動線をコンパクトにまとめられるため、年を重ねても快適な暮らしが可能です。
プライベートな空間もほしい方は、24坪ほどの広さの間取りもおすすめです。
部屋数を増やしておしゃれでかわいい趣味部屋にしたり、かっこいいガレージを作って家族が集まったときにバーベキューをしたりと、生活のみではない充実した日々を過ごせるシニアライフを楽しめます。
ここでは、シニア夫婦2人暮らしにおすすめな間取り事例を坪数ごとに分けてご紹介します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
まずは、年を重ねても快適な暮らしを実現できる「17坪」と「19坪」のコンパクトな間取りの例をご紹介します。
約17坪の広々とした「リビングダイニング」に「寝室」と、コンパクトでシンプルな暮らしを実現できる間取りです。
居住スペースをまとめることで互いの目が届くため、夫婦二人でコミュニケーションを取りやすく、体調の変化にもすぐに気づけるメリットもあります。
南面の窓から自然光を取り込めば、明るいリビングでゆったりとした時間を過ごせます。
生活動線も短くなるので、高齢になっても体への負担が少ない暮らしが可能な間取りです。
19坪は、広々としたリビングダイニングに1〜2部屋ほど作ることが可能です。
夫婦二人で団らんするときにはリビングで過ごし、プライベートな時間を持ちたいときには各部屋で過ごせます。
キッチンやランドリールーム・浴室などの水回りをまとめることで、家事動線が楽になる設計が可能です。
南側からの自然光を取り込んだ明るい和室を作れば、かわいい子どもの遊び場だけでなく客間としても活用できます。
続いて、3〜4LDKのゆったりとした空間を造れる「24坪」と「27坪」の間取りを見てみましょう。
24坪の間取りは、17帖ほどの広々としたリビングに3部屋のスペースを確保できる広さです。
リビングとつながる部屋の間仕切りをなくせば、開放的な空間の演出もできます。
お盆や年末年始などに家族が集まるときでも、3部屋あるので寝泊まりが可能です。
玄関につながるスペースをガレージにすれば、車の乗り降り時でも雨に濡れる心配がありません。
このような希望を持つ夫婦二人におすすめの間取りです。
料理や洗濯といった家事動線を最短にしつつ、各々の部屋も確保できるのが27坪の広さです。
各部屋に収納スペースを設けられるため、荷物が多くても心配いりません。
また、ガレージも設けられるので、頻繁に車に乗る方におすすめの間取りです。
今回ご紹介した4つの間取りはすべて「ひら家専門店IKI」で実現できる間取りです。
「詳しく知りたい」「ほかの間取りも見てみたい」という方は、ぜひ下記からチェックしてみてくださいね。
>ひら家専門店IKIの間取り実例はこちら
夫婦二人でシニアになるまで「長く快適に住める」家づくりをする際は、以下の3つのポイントを押さえてみてください。
ひとつずつ解説します。
料理や洗濯といった家事動線は、できるだけまとめることをおすすめします。
体が元気なうちは、家中の行き来に苦労を感じることは少ないはずです。
ですが、体力が落ちるにつれ「洗濯物を干して、取り込んで、しまう」の作業が負担に感じることも少なくありません。
年を重ねてシニアになっても日常の暮らしを快適に送るためにも、あらかじめ家事動線がまとまった間取りを選びましょう。
プレシニア世代がマイホームを検討するなら、できるだけローコストで建てることがポイントです。
高齢になるほど体力が衰えるため、ケガや病気のリスクが増えます。
また、退職をすれば働いていた頃よりも収入が減る方もいるはずです。
月々のローン返済額が高いと、入院や手術が必要になった場合、生活を圧迫する可能性があります。
費用面で負担を感じないためにも、ローコストで建てられる平屋を優先して選びましょう。
シニアになるまで、より長く快適に過ごすために、建てる際はバリアフリーまで視野に入れることがおすすめです。
厚生労働省のデータから、日本人の健康寿命と平均寿命に関して以下のことがわかりました。(2019年時点)
上記の結果から、シニアになり体に何かしらの不自由を抱えながら生活する期間が、男性なら約9年、女性なら約12年あるとわかります。
介護施設に入らず自宅で生活をするのであれば、玄関やトイレの手すりやスロープが必須になります。
長い目で見るとバリアフリー設備が必要な可能性もあるため、建てる際にバリアフリーの建物を選びましょう。
また、将来のシニアライフや介護に必要な設備を整える為に、住宅費を抑えつつ、資金を貯めておくことをおすすめします。
「ひら家専門店IKI」なら、シニア夫婦の2人暮らしにぴったりな平屋が見つかります。
IKIの魅力は、ローコストなのに快適に暮らせる平屋を実現できる点です。
シニア夫婦2人暮らしにおすすめな「19坪」と「24坪」プランにした場合、ローン返済額の目安は以下のとおりです。
※返済期間35年、借入予定金利1%、35年間金利変動なしの場合
注文住宅を建てる場合、月額のローン返済額は平均で10万円を超えます。(2022年度の「フラット35利用調査p.18」より)
対して、IKIの平屋は、月々3〜4万円ほどの返済額で済む計算になります。
このように、IKIであれば、コストを抑えても2〜3LDKのゆったりとした生活を送れる平屋を造れます。
TBSテレビの情報番組『がっちりマンデー‼』や、日本経済新聞など、様々なメディアで紹介された話題のひら家専門店IKIの規格型平屋注文住宅です。
合理性を重視した、無駄のないシンプルな工法でデザイン性とローコストを両立しています。
さらに、ケイアイスター不動産グループとして部材の一括大量仕入れを行うとともに、ITで効率化した営業・施工体制を敷いています。
ひら家専門店IKIは、ローコスト住宅を超えた「バリュー住宅」をお届けしています。
また、先ほどお伝えした「平屋づくりで押さえたい3つのポイント」も、IKIであればすべて満たすことが可能です。
「防犯対策をしっかりしたい」「お互いの動きを負担なく見守りたい」という方は、暮らしをグレードアップする『スマートホーム機器』もおすすめです。
【スマートホーム機器の例】
災害時に備えたい方は、「スマートエルライン™ライト」をオプションで付ければ停電対策もバッチリできます。
詳しくは下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:停電時でも電気が使える住宅設備とは?! 災害に強い家づくりならひら家専門店IKI
IKIであれば、ローコスト(坪47万円(税抜)~)でZEH住宅、太陽光パネルは初期費用0で最大10kW搭載が可能です。
ローン返済額圧縮・光熱費圧縮シミュレーションを見てみましょう。
一般的なZEH住宅の坪単価は約80万円前後です。24坪の場合、坪80万円なら建物本体価格は1,920万円です。
(参考:【ホームズ】ZEHとは? メリットや注意点、補助金について分かりやすく解説)
IKIの場合、24坪3LDK 坪単価約47万円(税抜)ですので、建物本体価格は1,122万円です。
その差は-798万円になります。
また、金利負担差を考えると、-232万円となり、合計費用差は-1,030万円となります。
※借入期間35年、金利:1%(10年目まで)、2%(11年目以降)、元利均等
シニアライフ30年間で、差を月々に割り戻すと約28,000円の費用圧縮効果に相当します!
たとえば、64歳までのPPAで太陽光パネルを利用したとします。
(※ IKI 19坪2LDK、太陽光パネル搭載量:6.68kW、PPA:シャープCOCORO POWERソーラープラン・オール電化)
65歳で太陽光パネル設備一式を事業会社から譲渡され、以後15年間これを運用し売電収入を家計に当てる場合を考えます。
・電力使用量400kWh/月、発電した電気の自家消費量160kWh/月とした場合
・譲渡後の電気料金の実質削減額は9,279円/月(購入電気9,956円、売電収入4,216円)
⇒15年間の実質削減額は約167万円、になります。
※シミュレーション条件はIKIのいきいきソーラー(シャープCOCORO POWER)シミュレーション資料に従います。実際の結果を保証するものではありません。
※太陽光システム構成機器であるパワーコンディショナーの交換費用25万円を別途見込みます。
①+②の費用圧縮効果は約1,200万円と絶大です。
シニアライフ30年間でみると、総額1,200万円の費用圧縮効果は、1ヶ月あたり約33,000円の圧縮効果に相当します。
IKIから、シニア夫婦にピッタリの平屋『IKI Assist』が販売されました。
IKI Assistは、″人生100年時代″の後半戦を「もっと楽しく」「もっと自分らしく」暮らすことをテーマに造られた平屋です。
IKI Assistであれば、シニアや介護が必要になった場合でも、大規模なリフォームをすることなく必要な設備を取り付けられます。
あらかじめバリアフリーに対応した平屋を選ぶことで、将来の安心感を得られますよ。
>IKI Assistはこちら
今回は、シニア夫婦2人暮らしにおすすめな理由や平屋を建てるメリットなどを解説しました。
長く快適に住み続けられる平屋にするなら、以下3つのポイントを押さえた家づくりをおすすめします。
「ひら家専門店IKI」であれば、これらのポイントをすべて押さえた平屋を建てられます。
マイホーム計画に迷っている方は、この機会にぜひIKIの平屋を見てみてくださいね。
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